税理士の選び方 〜税理士事務所と依頼者のミスマッチを防ぐには〜
【2012年4月4日 | カテゴリー:税理士業務日誌 | 松田税理士事務所 】
passage de cottin,Paris |
弊事務所には他税理士事務所から移ってくるお客様が多くいらっしゃいます。変更の理由は、主にそれまで契約していた税理士事務所に不満を抱えてのことです。その理由は千差万別です。実際に契約してサービスの提供後にはじめてそのミスマッチに気づくのかもしれません。
また、初期の契約時や税理士事務所を探す際に、「依頼者側」が何を基準にして税理士事務所を選べばいいのか分からない、ということもよく聞きます。税理士事務所の選別基準がどこにも公開されていないので、それは仕方がないのかもしれません。
本エントリでは、これから税理士事務所を探そうと考えている依頼者の立場から「税理士事務所の選び方」について書いていきたいと思います。
担当者は、税理士資格保有者か無資格職員か
税理士事務所の不満のもっとも多い理由の一つに「担当者が頼りない」ということをよく聞きます。弊事務所に移ってくるお客様の大部分がこの理由によるものです。
特に、大規模事務所によくあるのが、お客様につく担当者が税理士資格保有者ではなく無資格の職員であるということです。無資格の職員であっても、非常に経験豊富で頼れる人がいるのも事実なので一概にダメとは言えません。
しかし、現場経験の浅い担当者がつくことも珍しくありません。また、その割り当てられる担当者が経験豊富かどうかは、依頼者側には分かりにくく、税理士事務所側の都合で決まるのが普通です。
また、OJT(On the Job Training)が事務所内ではなく、実際のお客様との業務の中で行われているということもあります。つまり、当たりハズレがあるのだと思います。ただ、税理士事務所と契約するのだから、担当者は税理士資格保有者であるべきというのが私の考えです。
高品質のサービスを継続的に求めるのならば、税理士資格保有者が担当者としてつく税理士事務所と契約するのがよいのかもしれません。