CSVデータを積極的に会計情報として活用する
2016年8月27日 9:50 PM | カテゴリー:ITで経理合理化 | コメント(0)
UMEDA,TULLY’S CAFE |
CSVデータやCSVファイルという言葉を一度は聞いたことがあるかもしれません。これはテキストデータのことで、エクセルで開くことができます。現在様々な web サービスやクラウドサービスにおいて、それらが保有している情報をCSV データとしてダウンロードすることができます。代表的なものは、金融機関の入出金明細 もしくはクレジットカードの利用明細などです。 そしてダウンロードできたCSVデータは、そのままの形でもしくはエクセルで加工すると 非常に便利な会計情報として利用することができるのです。
本日のエントリーでは 、弊事務所が使用している収納代行会社NSSのCSVダウンロードデータを例としてあげ、それを会計情報として利用するまでの一連の流れを説明したいと思います。この方法はいろんなパターンに応用ができるので、是非、理解して積極的に会計情報として利用していただきたいと思います。
CSVデータはテキストファイル
CSVファイルをクリックするとエクセルが起動してファイルを開くことができます。そうすると、あたかも通常のエクセルファイルのように思いがちですが、CSVデータというのは単なるテキストファイルに過ぎません。それは、カンマやタブで区切っただけのテキストデータなのです。
エクセルで開くと以下のように見えます。
しかし、テキストアプリで開くと形式によって以下のようになります。
カンマ形式のテキストデータ
タブ形式のテキストデータ
通常、ダウンロードできるCSVデータは、カンマ形式が多いようです。
webサービス会社からCSVデータをダウンロードする
今回は、弊事務所が利用している収納代行会社のNSSを例として上げてみたいと思います。まずは収納会社からCSVデータをダウンロードします。ダウンロードしたデータは以下のようなものです。ただし、このままでは会計情報として利用することはできません。エクセルを使って加工する必要があります。
エクセルのピボットテーブルで集計表を作成する
税理士は通常、お客様に報酬を請求する際、税法の規定により10.21%を控除する必要があります。また、法定調書の作成のために、酬額、源泉所得税額、振り込まれた金額をそれぞれ、お客様ごとに管理する必要があります。
仕訳伝票はこのようになります。
まとめ
10年前に独立した際には、某有名専門ソフトを使った老齢の税理士から「記帳代行なんかやっていたら、この先、生き残れないよ」とよく言われていました。しかし、記帳代行がダメなのではなく、非効率な方法でその業務をやることに問題があるのです。人間が怠惰である限り、記帳代行の需要がゼロになることはありません。この税理士業界でこの先も生き残っていくには、低価格でも十分に利益が残る仕事術を身につけることこそが唯一の術ではないと言っても過言ではないかと思います。